みのりホームは、滝沢市内で活動する障がい福祉団体「滝沢市手をつなぐ育成会」が主体となり、平成2年に設立されました。生活介護・就労継続支援B型の障がい福祉サービス事業所として、施設利用者の方々に生活の場・仕事の場を提供し、自立をサポートしています。
みのりホームが菓子作りを始めたきっかけは「他の福祉施設でやっていない仕事に挑戦してみたい」という想いからでした。施設利用者さんを中心とした菓子作りを行なっているため、支援を行いながら美味しいケーキを作り出せるまで苦労も多かったといいます。現在もスタッフの方々が7名の利用者さんに技術を教え、より美味しいケーキを作るため日々努力を重ねています。
菓子作りを始めた頃から製造しているメニューは「りんごケーキ」「チーズケーキ」「ガトーショコラ」「バナナケーキ」の4種類。お客様に喜んでもらえるよう味の向上を目指し、バリエーションを増やすといった工夫を重ねているそうです。原材料はできるだけ地元・滝沢市のものを使い、地産地消を心がけています。県内情報番組で紹介されたほか、福祉ブランドとして雑誌にも取り上げられるなど、菓子作りを通した活動が評価され地元マスコミから取材を受けることもあったといいます。
施設利用者さんの技術向上だけでなく、スイーツの原材料や設備にこだわるなどの地道な努力が実を結び、手頃な値段で本格的な味を楽しめると好評を得ているみのりホームのスイーツ。盛岡市内のデパートや特産品販売店で販売しているほか、滝沢市内で行われるイベントにも積極的に出店を行ない、着実にファンを増やしています。
味に妥協せず、1つ1つ手作りでケーキ製造を行なうみのりホーム。たくさんのお客様と接しながら、こだわりのケーキを販売することが長年愛されている理由の1つと感じているそうです。