20歳から豆腐を作り始めて40年あまり。
「全国の物産展を食べ歩くのが趣味で、これら色々な料理を豆腐で作ってみたいと思っていた」と語る斉藤さん。
この思いがきっかけとなり、個人で豆腐作りを始めます。
当時は車に豆腐を積み、農家の方々を訪問して行商販売を行ない、いつの頃からか美味しい豆腐を売る店だと評判になります。
その後、豆腐の卸販売などを経て、21年前に滝沢市に定食屋を構え、食事の提供と持ち帰りできるお惣菜の販売を行なうようになりました。
豆腐料理に大切な素材には特別のこだわりがあります。豆腐の原料である大豆はもちろん、お米や味噌、醤油などの調味料は開業当初から同じ物を使い続け、変わらぬ家庭の味を守り続けています。
大豆には宮城産の「たちながは」と岩手産の「南部白目」をブレンドして使用。選び抜いた大豆と、岩手山麓の地下水で豆腐を作ります。
昔から大豆を使った様々な食品の開発を行なっており、開発したメニュー数はこれまでに100種類以上。
「他の店と違う、小さい店舗ならではのことをしなきゃ」と語る斎藤さん。常に新しいメニューを開発することで、お客様に新しい味を楽ませてファンを増やしてきました。
田楽茶屋で特に人気が高いメニューは『豆腐コロッケ』。約20年前に、物産展で販売するために開発した商品ですが、今でもファンの多い人気の一品です。
サクサクの衣の中には、ジャガイモと刻んだ紅玉の果肉、豆腐がぎっしりと詰まっています。「コロッケの中にリンゴ!?」とよく驚かれるそうですが、一口食べてみると、豆腐のなめらかな食感とリンゴの酸味が良く合う、サッパリ味のコロッケを楽しむことができるのです。
『豆腐餃子』はナスの肉詰めからヒントを得て開発されたメニュー。
硬い豆腐を薄く伸ばし、野菜たっぷりのタネを包んで揚げた餃子で、ふわふわとした食感ながら食べごたえのある一品です。