2000年2月に盛岡市内に設立。2004年4月には商品開発部addを設立し、こしぇる工房addが発足。2012年には滝沢市大釜に拠点を移します。こしぇる工房add (アッド)のテーマは「生活にアートを」。「こしぇる」とは岩手の方言で、「作る・こしらえる」といった意味を持ち、生活の中に面白い、美しい、環境に優しいを"add(付け加える)"する、という意味が込められ、長く愛用されるものづくりを目指している。
発足して半年後の2004年10月には、岩手県地場産業コンクール(生活工芸品部門)にて岩手県知事賞を受賞。2007年9月にも、いわて特産品コンクール(生活工芸品部門)にて岩手県知事賞を受賞するなど、多数のコンクールにおいて受賞経験を持つクリエイター集団なのです。
「ジャンルを問わず、持っていて楽しくなるような生活用品を作っていきたい」と話す高橋さん。
こしぇる工房addで制作された商品には、カラフルで楽しげな印象を受けるものが多い。全員がモノづくりに携わり、企画から試作品開発まで行ないます。
「チャグチャグ馬コ手ぬぐい」は、国の無形民俗文化財にも選定されている伝統的な祭りであるチャグチャグ馬コを版画で表現。祭りの様子がなんとも楽しげで、遊び心があるデザインに仕上がりました。躍動感のある版画刷りが目を引く作品です。
宮沢賢治の世界観を爽やかなイメージで表現した「イーハトーブの十二ヶ月 ふきんセット」は、社内でデザインを提案しあい、その中から5種類のデザインを選びました。
このふきんセットは、宮沢賢治にゆかりのある花巻市・林風舎さんから「宮沢賢治の世界観をさわやかに表現している」と好評を得たそうです。購入したお客様からは「ふきんとして使うのはもったいなく、食器掛けやインテリアとして使っている」との声を頂く事もあるといいます。
デザインだけでなく実用性にもこだわりを見せています。ふきんや手拭いには、目が細かい最高級の和晒布を使用。薄くて肌触りが良く、丈夫なので長く使い続けることができるのです。最高級の素材を使うことは、手拭いを趣味で集めていた高橋さんのこだわりでもあります。
「地域と連携してもっといい製品を広めていきたい」と話す高橋さん。現在も岩手にある良い製品を、たくさん地域の人々に伝える活動に取り組んでいます。